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おさんぽNEWS

こどもから大人まで楽しめる!
非日常の世界へ誘う荒木珠奈 初の回顧展

2023年8月5日

へんてこなかわいらしさとゾクッとする感覚が混ざり合った世界観が魅力の作家・荒木珠奈による初の回顧展「うえののそこから『はじまり、はじまり』荒木珠奈展」が、東京・上野の東京都美術館で開催中です。
荒木さんは光と影、昔話、家や舟といった物語を想起させるようなモチーフを用いて、私たちの心の底にある懐かしい感覚や感情、記憶を揺さぶるような作品を数多く発表しています。本展では、版画や立体作品、インスタレーションなど、初期作から近作まで90点超を展示。鑑賞者参加型、体験型の作品もあり、展覧会ファシリテータのサポートのもと、作品世界に没入できる構成となっています。
たとえば、ネジを巻くとオルゴールの音色が響く≪無題≫(1995)や、ランダムに手渡された鍵で箱の扉を開ける≪うち≫(1999)、混沌と生きるメキシコの人々の強さに着想を得た≪Caos poetico(詩的な混沌)≫(2005)など、こどもから大人まで楽しめる鑑賞体験も。
また、地下展示室の暗闇に現れる大型インスタレーションや映像などで構成された≪記憶のそこ≫(2023)は、今回のみどころのひとつ。ちょっと怖くて、どこかノスタルジックな展示空間に身を置けば、日常と非日常の境界を行き来するような不思議な旅の感覚が味わえます。
会期中はワークショップや、アート・コミュニケータと会場をめぐる鑑賞プログラムなども開催。詳細は展覧会公式サイトでご確認ください。

<読者プレゼント>
抽選で、展覧会チケット5組10名様にプレゼントいたします。
応募は、8月15日までに、以下からお願いします。
メールタイトルに「東京美術館展覧会チケット」、
お名前、年齢、郵便番号、住所、電話番号を明記の上、メールにてご応募ください。
メールアドレス:TOKYO WALKING <refer19@cannon.co.jp>

当選者の発表は、チケットの発送をもって代えさせていただきます。

見逃してしまいそうだが、ところどころに設置されたネジを巻くとオルゴールの音が優しく響く。展示風景より、荒木珠奈《無題》(1995)

電柱から無断で電線を引いて暮らすメキシコ人の生活に着想を得たという。展示風景より、荒木珠奈《Caos poetico (詩的な混沌)》2005年

部屋番号のようにナンバーが書かれた鍵。鑑賞者は手渡された鍵で箱の扉を開ける仕掛け。展示風景より、荒木珠奈《うち》(1999)

幼少の頃に住んでいた団地に着想を得て制作。約100個の箱には南京錠が取り付けられている。展示風景より、荒木珠奈《うち》(1999)

3.11の東北大震災の直後、目には見えない不安感や嫌悪感を視覚化した立体作品。展示風景より、荒木珠奈《見えない》(2011)

地下展示室の構造に着目しながら、上野のそこ/底に独自の世界観を表現した最新作。展示風景より、荒木珠奈《記憶のそこ》(2023)

東京都美術館
『うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈 展』

会期

2023年7月22日(土)~10月9日(月・祝)

会場

東京都美術館 ギャラリーA・B・C

時間

9:30~17:30、金曜は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)

休室日

月曜日(8月14日、9月18日、10月9日は開室)、9月19日(火)

料金

一般1,100円、大学生、専門学校生700円、65歳以上800円

交通

JR上野駅「公園改札」より徒歩7東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10
京成電鉄京成上野駅より徒歩10

展覧会公式サイト

https://www.tobikan.jp/hajimarihajimari