大都会・東京を、寄り道しながらWaIking!!

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首都圏お散歩コース

Vol.7

東京駅丸の内から八重洲へ

s7_01_1_img_4850+.jpg 観光客で賑わう東京駅丸の内駅舎前の広場。 s7_01_2_img_4861+.jpg 優美な彫刻が施された丸の内駅舎のドーム天井。 s7_01_3_img_4905.jpg 丸の内の高層ビルと洗練された街並み。 s7_01_4_img_4915.jpg 丸の内仲通りのパブリックアート。 s7_01_5_4966.jpg 自由なひとときを過ごせるヤエスパブリック。 s7_01_6_img_4982.jpg

東京駅を起点に丸の内から八重洲へ。歴史的建築や高層ビルを眺めながら歩き、アート鑑賞も。屋内外の休憩スポットも充実!

スタート

東京駅丸の内口(JR山手線他・東京メトロ丸の内線)

ゴール

東京駅八重洲口(JR山手線他・東京メトロ丸の内線)

歩行距離

約2.6km

歩行時間

約40分

コースの目安時間

約3~4時間

コース順路

  • フォトスポット
  • 歴史がわかるスポット

このコースのレポーター

Motoko(ライター)

プロフィールへ

丸の内では主要な建物を見て歩くため、行ったり戻ったりするルートも。ビュースポットで小休憩をとって進みましょう。人出が増えるイルミネーション期間は早い時間のスタートがおすすめです。

コースガイド

スタートは、日本の鉄道網の要であり、歴史的建造物をもつ東京駅丸の内口。ここを起点に日本のビジネスの中心地・丸の内から八重洲へと向かうコースです。シンボリックなビルや注目の建物、アート空間を確かめながら歩きましょう。JR 東京駅丸の内北口では、1914年建築の「丸の内駅舎」を復原したドーム型天井を見上げます。駅舎内に設けられた「東京ステーションギャラリー」への入場はここから。駅を後にし、ビルウォッチング開始。まずは丸の内エリアの新しい商業施設「丸の内テラス」を眺めます。丸の内駅舎前に戻り、行幸通りをはさんで並び建つ「新丸の内ビルディング」と「丸の内ビルディング」、丸の内南口側の「JPタワーKITTE」でエリアを代表する高層ビルの威容を感じましょう。有楽町方向に歩き、丸の内仲通りではそぞろ歩きや休憩を楽しみ、通り沿いの「丸の内ブリックスクエア」で重厚な建物と調和する中庭を見学。落ち着いた空間で書を鑑賞できる「相田みつを美術館」に立ち寄った後は八重洲側に渡り、2023年に開業した話題のニュースポット「東京ミッドタウン八重洲」のフードホール&スペース「ヤエスパブリック」へ。ゴールのJR東京駅八重洲口のモダンな姿と、再開発が進む八重洲の今を見渡せます。

コースマップ

このコースのおさんぽビデオ

立ち寄りスポットガイド

❶ 東京駅丸の内北口 START!MAP

JR各線・東京メトロ丸の内線(地下通路経由)
JR中央線で新宿駅から14分・210円。東京メトロ丸の内線銀座駅から2分・180円。

東京駅丸の内駅舎
MAP

2つのドームを頂く駅舎を内と外から見学

戦争の火災によって長く2階建てだった駅舎を復原工事し、2012年に完成。南北に八角形のドームを頂く3階建ての駅舎がよみがえりました。ドーム下には丸の内北口改札と南口改札が設けられ、いずれからもドーム天井を見上げることができます。長さ330mの堂々たる駅舎全体を眺めるには丸の内駅前広場、または道路を渡った先の行幸通りで。国指定重要文化財の貴重な建築を目に焼き付けましょう。

丸の内北口のドーム。天井までの高さは約35m。

創建時の意匠を復原した天井レリーフ。八角形の各コーナーで大鷲がはばたく。

赤レンガに白いラインが美しい。中央は皇室専用の貴賓出入口。

八重洲の高層ビルを背にした丸の内駅舎は東京を代表するビュースポット。

JR東京駅丸の内駅舎

住所

東京都千代田区丸の内1丁目

交通

JR東京駅丸の内改札口すぐ

HP

http://www.tokyostationcity.com/learning/station_building/

東京ステーションギャラリー
MAP

構造レンガの壁や回廊からの眺めを満喫

丸の内駅舎内に設けられ、近代美術や現代美術の企画展を貴重な建築空間で鑑賞できる美術館です。館内の見どころのひとつが建物を支える構造レンガ。展示室の壁面や階段通路などであらわになったレンガ壁が駅舎100年の記憶を伝えます。2階の回廊では、ぐるりと一周しながらドームの構造を確かめたり、貴重な資料を鑑賞することができます。企画展の展示替え期間は休館になるので、HPをチェックしてから出かけましょう。

丸の内北口改札を出て右手すぐにギャラリーの入口がある。

レンガ壁の黒い部分は内装材を固定する「木レンガ」で、戦争時の火災で炭化したもの。

丸の内駅舎北端の八角塔下に位置する螺旋階段。3階展示室から2階への順路になる。

2階回廊から丸の内北口を眺めおろす。戦争後60年間使われていたドーム天井のデザインを転写した床も見どころ。

Motoko’s PICK UP

丸の内駅舎の魅力に迫る精緻な意匠の展示
東京ステーションギャラリー2階の回廊には模型や写真が展示され、東京駅と丸の内の100年の歴史をたどることができます。なかでも目を釘付けにされたのが天井ドームに施された彫刻の原型。空襲で焼失したため写真や文献から復元したもので、干支の8つの動物が方位を示しているとのこと。東洋のモチーフをひそませながら洋風の趣もある精緻な彫刻。遠目ではわからない、駅舎の細部に迫れる展示は必見です!

東京ステーションギャラリー

住所

東京都千代田区丸の内1-9-1

電話

03-3212-2485

休業

月曜、祝日の場合は翌日(会期最終週、ゴールデンウィーク・お盆期間中の月曜は開館)、年末年始

時間

10:00~18:00(金~20:00)

料金

展覧会により異なる

交通

JR東京駅丸の内北口改札前

HP

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/

東京ステーションシティ グランスタ東京・グランスタ八重北MAP

東京駅は「エキナカ・エキソト」の充実度も桁違い!

東京駅と周辺を包括する「東京ステーションシティ」は商業施設も充実。そこから2つをご紹介。改札内外の1階と地下1階にまたがる「グランスタ東京」はスイーツやデリ、雑貨などの店舗が数多く集まり、おみやげのチェックに最適。八重洲北口改札外の一大飲食店街「グランスタ八重北」には、新感覚酒場やカフェなどカジュアルなお店から本格志向の料理店までが並び、使い勝手バツグンです。

「グランスタ東京」ではエキナカ初登場の店舗や東京駅限定品をチェックしよう。

「グランスタ八重北」は「黒塀横丁」など地下1階下2階まで3つのフロアからなる。

東京ステーションシティ グランスタ東京・グランスタ八重北

住所

千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅構内

休業

無休

時間

グランスタ東京:お弁当・お惣菜・スイーツ 8:00~22:00(日・祝日 ~21:00)、レストラン10:00~22:00(日・祝日 ~21:00)、雑貨など10:00~21:00
グランスタ八重北:レストラン・カフェ11:00~23:00、雑貨・サービス10:00~21:00 
※一部店舗は営業時間が異なる

交通

JR東京駅構内

HP

https://www.gransta.jp/mall/

❷ 丸の内テラス
MAP

高層ビルの間で存在感を放つテラスがコンセプトのビル

高層タワー「みずほ丸の内タワー」のアネックスとして2020年に開業。メタリックなブラウンがモダンな印象の地上10階建てのビルです。丸の内ではめずらしく、1階路面店はすべて飲食店で、テラス席と街路が一体感のある光景を作り出しています。テラスのコンセプトは建物全体に貫かれ、タワー棟をつなぐ屋根や建物北側に設けた鉄骨フレームの空間も見どころ。丸の内初のルーフトップレストランで、テラス空間をもつ9~10階の「THE UPPER」も押さえておきたいスポットです。

丸の内と大手町を結ぶ場所に位置する。

丸の内テラス

住所

東京都千代田区丸の内1-3-4

電話

03-5218-5100(丸の内コールセンター)

休業

無休(1月1日、法定点検日を除く)

時間

レストラン 11:00~23:00(日曜・祝日~24:00)、ショップ 7:00~23:00 ※一部店舗は営業時間が異なる。

交通

JR東京駅丸の内北口から徒歩4分、東京メトロ大手町駅直結

HP

https://www.marunouchi.com/building/marunouchiterrace/

❸ 新丸の内ビルディング(新丸ビル)
MAP

エントランスも見どころ。丸の内のシンボルタワー


東京駅丸の内駅舎を背に左が丸ビル、右が新丸ビル。2007年に開業した地上38階建ての大規模複合ビルで、丸ビルとともに丸の内のシンボルタワーとして知られます。地下1階から7階が商業ゾーンで、2階まで吹き抜けのエントランスは解放感と高級感たっぷり。ぜひ中に入ってその雰囲気を確かめましょう。7Fのレストランゾーン「丸の内ハウス」のテラスは、各店のテイクアウトメニューと真正面からの東京駅の眺めを楽しめる人気スポットです。

駅前にそびえる地上38階建ての大規模複合ビル。

優雅なエントランスが上質なショッピングタイムへと誘う。

新丸の内ビルディング(新丸ビル)

住所

東京都千代田区丸の内1-5-1

電話

03-5218-5100(丸の内コールセンター)

休業

無休(1月1日、法定点検日を除く)

時間

レストラン 11:00~23:00(日曜・祝日~22:00)、ショップ 11:00~21:00(日曜・祝日~20:00) ※一部店舗は営業時間が異なる。

交通

R東京駅丸の内口から徒歩1分

HP

https://www.marunouchi.com/building/shinmaru/

❹ 丸の内ビルディング(丸ビル)
MAP

丸の内の景観をリードするシンボリックなビル

1923年完成の旧丸ビルは、1・2階が商店街、上階がオフィスの画期的なビルとして日本の建築史に大きな足跡を遺しました。2002年に建て替えた現在のビルは地上37階建て、エリア初のビジネス・商業を融合した大規模複合ビル。2000年代にビジネス街から街歩きを楽しめるエリアへと大きく変貌した丸の内を象徴する建物を感じましょう。5階のテラス(無料)からは高層ビルを背にした東京駅や丸の内のビル群を見渡すことができます。

創設当時の外観を再現した低層階とすっくとのびる高層階のフォルムが美しい。

丸の内ビルディング(丸ビル)

住所

東京都千代田区丸の内2-4-1

電話

03-5218-5100(丸の内コールセンター)

休業

無休(1月1日、法定点検日を除く)

時間

レストラン 11:00~23:00(日曜・祝日~22:00)、ショップ 11:00~21:00(日曜・祝日~20:00) ※一部店舗は営業時間が異なる

交通

JR東京駅丸の内口から徒歩1分

HP

http://www.marunouchi.com/top/marubiru

Motoko’s PICK UP

フォトウエディングで東京駅の魅力を再発見
東京駅から皇居に向かう行幸通り(ぎょうこうどおり)は、散策や写真撮影をする人でたくさん。そこにウエディングのカップルが登場、噂に聞いていた「東京駅丸の内駅舎を背景にしたフォトウエディング」の撮影現場に遭遇しました。ライトアップされる夕暮れ以降が本番だそうですが、明るい空の下で純白のウエディングドレスが映え、駅舎の魅力も増すよう。幸せのおすそわけをいただいた気持ちに!

❺ JPタワー・KITTE
MAP

戦前のモダニズム建築を活かした高層タワー

B1~ 6階の商業ゾーン「KITTE」の名称で親しまれる38階建ての高層タワーです。建物の見どころは1931年完成の東京中央中便局の建物の一部を保存・再生した低層階。白のタイル貼りと黒の大きな窓枠と、ガラス張りの高層部との対比が印象的です。館内は、1階から5階までが吹き抜けのアトリウム空間。6階の屋上庭園「K I T T Eガーデン」は、約1,500m²のスペースを有し、東京駅をはじめ三方に視界が広がるビュースポットです。

2012年完成の高層タワー。90年にわたって丸の内の時を刻む時計にも注目。

屋上庭園「KITTEガーデン」では丸の内駅舎を至近から眺められる。

JPタワー・KITTE

住所

東京都千代田区丸の内2-7-2

電話

03-3216-2811

休業

無休(1月1日、法定点検日を除く)

時間

レストラン・カフェ11:00~22:00、ショップ 11:00~20:00 ※一部店舗は営業時間が異なる。「KITTEガーデン」は11:00~22:00

交通

JR東京駅丸の内南口から徒歩1分

HP

https://marunouchi.jp-kitte.jp/

❻ 丸の内仲通り
MAP

街路樹とアートが彩る丸の内のメインストリート

日比谷駅近くの晴海通りから東京駅前の行幸通りを結ぶ丸の内のメインストリートです。街路樹が続く通りには近代彫刻の巨匠や現代アーティストの作品が点在。平日11:00~15:00、土・日曜・祝日11:00~17:00は交通が規制され、イスやテーブルを配置。キッチンカーも出現します。ドリンク片手におさんぽで疲れた足を休めましょう。通り沿いに軒を連ねるブランド店を眺めながらそぞろ歩きを楽しみのもおすすめ。

2024年2月18日までイルミネーションを実施( 16:00~23:00、12月中は~24:00を予定)。街路樹がシャンパンゴールド色のLEDで彩られます。

現代アートや話題の人物のブロンズ像も。作品は数年に一度入れ替えを行う。

丸の内仲通り

住所

丸の内1~3丁目、有楽町1丁目

交通

JR東京駅丸の内口より徒歩2分

❼ 丸の内ブリックスクエア
MAP

重厚な建物に囲まれた中庭は必見

丸の内仲通りの中央あたりに位置するのが「丸の内ブリックスクエア」。2009年にオープンした高層タワー「丸の内パークビルディング」の低層階部分で、黒を基調とした重厚な建物は周囲でも存在感を放ちます。通りから入れる中庭には植栽と噴水を囲むようにベンチが置かれ、小さな森の中にいるような気分に。隣接する「三菱一号館美術館」(メンテナンスのため2024年秋まで休館)は、丸の内初のオフィスビルを再建した建物。明治時代からの歴史を感じながらくつろぎのひとときを過ごして。

「丸の内ブリックスクエア」には高感度のショップやレストランが入居する。

ビルを支える支柱にも緑を植栽。中庭の右奥が三菱一号館美術館。

丸の内ブリックスクエア

住所

東京都千代田区丸の内2-6-1

電話

03-5218-5100(丸の内コールセンター)

休業

無休(1月1日、法定点検日を除く)

時間

レストラン 11:00~23:00(日曜・祝日~22:00)、ショップ 11:00~21:00(日曜・祝日~20:00) ※一部店舗は営業時間が異なる。

交通

JR東京駅丸の内南口より徒歩5分

HP

http://www.marunouchi.com/top/bricksquare

❽ 相田みつを美術館MAP

静寂に満ちた空間で書を鑑賞

書家・詩人として、誰のまねでもない自分の書、自分の言葉を探求し続けた「相田みつを」の作品を展示する美術館です。年数回テーマにもとづいた企画展を行いながら、常時約100点を展示。「人生の2時間を過ごす場所」をコンセプトにした館内では、作品に触れるだけでなく、じっくり心で味わう体験ができます。人気の高いカレンダーなどを揃えたミュージアムショップは入館料無料で利用可能です。

東京国際フォーラムガラス棟の東京駅側エスカレーターを下りた右手に美術館がある。

雰囲気の異なる6つの展示室で作品を鑑賞できる。

相田みつを美術館

住所

東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム 地下1階

電話

03-6212-3200

休業

月曜(2024年1月8日は開館)、12月29日~1月1日、展示替期間2024年1月29日~2月1日

時間

10:00~17:00 (最終入館16:30)、 第2・4金曜、土曜は~19:00 (最終入館 18:30)

料金

一般・大学生1000円、中・高校生800円、小学生300円(未就学児は無料)、70歳以上800円

交通

JR東京駅丸の内南口から徒歩5分

HP

https://www.mitsuo.co.jp/

❾ 東京ミッドタウン八重洲MAP

居心地がよい屋内のパブリックスペース

東京駅八重洲口の目の前、2023年3月にオープン。地上45階建ての八重洲セントラルタワーを擁する注目の大型複合ビルです。高級ホテルの入居でも話題ですが、ぜひとも立ち寄りたいのが新しいスタイルのフードコート&スペース「ヤエスパブリック」。変化に富んだ座席で 約11の個性的な店舗のメニューを楽しめるほか会話を楽しんだり、仕事のパソコンを広げたり、と思い思いに過ごすことができます。

入口のポップな看板。下には待ち合わせに最適な座席がある。

テラス席やカウンタ―、階段スタイルなどの座席もある。店舗にはオールスタンドのエリアも。

東京ミッドタウン八重洲

住所

東京都中央区八重洲2-2-1

電話

03-6225-2234

休業

1月1日

時間

レストラン 11:00~23:00、ショップ 11:00~21:00 ※一部店舗は営業時間が異なる

交通

JR東京駅地下直結(八重洲地下街経由)

HP

https://www.yaesu.tokyo-midtown.com/

❿ 東京駅八重洲口 GOAL!MAP

JR各線・東京メトロ丸の内線(地下通路経由)
JR中央線で新宿駅から14分・210円。東京メトロ丸の内線銀座駅から2分・180円。
八重洲口は南口・中央口・北口の3つ。連絡通路で丸の内側へ行くこともできます。

立ち寄りショップガイド

カカオサンパカ 丸の内本店MAP

スペイン王室御用達ショコラテリアの日本一号店。バルセロナ直輸入のハンドメイドのボンボンや板チョコレートなどのほかテイクアウトで楽しめるホットチョコレート、ソフトクリームも人気。

  • 【住所】東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア1F
  • 【HP】https://cacaosampaka-shop.com/

一保堂茶舗 東京丸の内店MAP

創業300年京都の老舗の東京店。木と漆喰壁の落ち着いた空間で抹茶、玉露、煎茶、番茶の4茶種30銘柄のお茶を選ぶことができる。喫茶室を併設し、テイクアウトメニューも用意。

  • 【住所】東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F
  • 【HP】https://www.ippodo-tea.co.jp/