大都会・東京を、寄り道しながらWaIking!!

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首都圏お散歩コース

Vol.03

レインボーブリッジを渡る/東京

s1_image1_img_3404.jpg 東京を代表する名所・レインボーブリッジ s1_image2_img_3350.jpg 遊歩道で海上からの眺望を満喫! s1_image3_img_3397.jpg 遊歩道はジョギングコースとしても人気 s1_10-1_news_r20_2-1_daiba3.png 自然と共存する歴史の空間・台場公園 s1_image-5_img_3503.jpg お台場のビュースポット・自由の女神像 s1_image-6_img_3515.jpg おだやかな入江越しに橋と都心を見渡す

ベイエリアの象徴・レインボーブリッジ遊歩道で都心を俯瞰し、台場公園やお台場海浜公園で水辺の景観を楽しむ。

スタート

芝浦ふ頭駅(ゆりかもめ)

ゴール

お台場海浜公園駅(ゆりかもめ)

歩行距離

約4.3km

歩行時間

約60分

コースの目安時間

2時間

コース順路

  • フォトスポット
  • 歴史がわかるスポット

このコースのレポーター

Motoko(ライター)

プロフィールへ

草地や砂地も歩くコースなのでスニーカーなどはきなれた靴で。また、遊歩道では車の音がそれなりに響きます。お気に入りの曲をスマホに入れておくのがおすすめ。

コースガイド

都心の芝浦エリアとお台場エリアを結ぶ吊り橋がレインボーブリッジ。その優美な姿は東京を代表する景観の一つです。開通は1993年8月。高速道路だけではなく1995年に開業した新交通システムゆりかもめの運行ルートでもあり、最先端の都市インフラを備え、2020東京オリンピックでも重要な場所になった臨海副都心への出入り口です。このコースでは、芝浦側からレインボーブリッジの遊歩道を渡り、海上から都心の高層ビル群を俯瞰します。フェリーが発着する複数のふ頭も間近に見え、都心では感じられない東京の表情を見つけることができます。台場側出入り口まで1.6km(1.7km)のコースを歩き通すことで、ダイナミックな建造物を体感できるのも魅力です。お台場エリアでは、地名の由来にもなった台場公園と入江沿いに広がるお台場海浜公園の2つの公園を歩きます。台場公園では、江戸時代末期に建設された砲台やかまど跡などの史跡を巡り、間近に見えるレインボーブリッジの迫力を感じて。ビーチが広がるお台場海浜公園では、潮風に吹かれながら砂浜を散策します。休日なら入江にウィンドサーフィンが浮かぶ光景も。都心から至近とは思えないほどの解放感に満ちたひとときを満喫しましょう。

コースマップ

このコースのおさんぽビデオ

立ち寄りスポットガイド

❶ 芝浦ふ頭駅 START!MAP

JR山手線で新橋駅から新交通システムゆりかもめ新橋駅に乗り換え芝浦ふ頭駅まで約7分・260円。JR山手線で田町駅から徒歩20分。
芝浦ふ頭駅の改札は一つ。1A出口の階段を降りたら南に進み、高速道路の下を歩くこと約6分。左手にレインボーブリッジの遊歩道入口の看板が見えてきます。

改札を背に左側に進むと1A出口の表示がある。左手に進むと地上に降りる階段が。

階段から見る芝浦ふ頭駅。周囲はビルや倉庫が立ち並び、日中の人通りは多くない。

❷ 芝浦アンカレイジMAP

重石のような建物を通り、遊歩道ノースルート入口へ

アンカレイジとは、吊り橋を支えるメインケーブルを固定する巨大なコンクリートブロックのことで、橋の両側に設置されています。芝浦側のアンカレイジは遊歩道への入口となっており、エレベーターで橋桁の位置まで上がります。遊歩道は都心側を眺められるノースルートとお台場側に視界が開けるサウスルートがあり、今回はノースルートを選択しました。ルートによってエレベーターが異なるので乗る前に表示を必ずチェック。遊歩道はゆっくり歩いて30分くらい。お台場側に着くまでトイレはないのでここで立ち寄りましょう。ドリンクの自動販売機もあるので水分の調達もここで。

アンカレイジは重石の意味。外階段を上り、巨大なコンクリートの建物へ。

芝浦アンカレイジ入口。映りこんだ橋桁が迫力あるおすすめの撮影スポット。

芝浦アンカレイジ

住所

東京都港区海岸3-33-19

電話

03-5463-0223(東京港管理事務所港湾道路管理課)

休業

第3月曜 祝日の場合は翌日

時間

4月1日~10月31日9:00~21:00、11月1日~3月31日10:00~18:00 最終入場は閉場の30分前

交通

新交通システムゆりかもめ芝浦ふ頭駅から徒歩5分

HP

https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/pamphlet/rainbow/(東京都港湾局)

❸ レインボーブリッジ遊歩道
MAP

2つのビューポイントは撮影必須!

ノースルートを歩き始めます。レインボーブリッジは上下2層で上は首都高速道路11号台場線、下はゆりかもめと臨港道路(海岸青海線)、そして遊歩道。潮の香りを感じながらフェンス越しに東京湾を眺める、まさに海上ルートを歩くコース。歩を進めるごとに日常から離れ別世界にいる感覚に。吊り橋の支柱(主塔部)の位置に設けられた2カ所の展望コーナーでは視界が開け、東京湾越しに広がる都心の景観を存分に楽しめます。お台場側で橋を支えるアンカレイジで吊り橋は終了し、あとは緩やかな下りスロープになります。お台場側出入口の手前にはサウスルートと行き来する通路があり、お台場の眺望も楽しむならこちらに回ると便利です。

遊歩道は2人が並べるくらいの幅。お台場側から来る人もいるので譲りあって歩行を。

水上を行き来する船と芝浦や田町のビル群、背後で頭を見せるのは東京タワー。

竹芝~晴海のふ頭を見渡す。林立する高層ビルの奥に東京スカイツリーが見える。

台場アンカレイジを通りすぎ、5つめの橋脚にサウスルートへの連絡通路に回る階段がある。

レインボーブリッジ遊歩道(ノースルート1.6km、サウスルート1.7km)

住所

東京都港区海岸3丁目地内から港区台場1丁目地内まで

電話

03-5463-0223(東京港管理事務所港湾道路管理課)

休業

第3月曜 祝日の場合は翌日

時間

4月1日~10月31日9:00~21:00、11月1日~3月31日10:00~18:00 最終入場は閉場の30分前

交通

ゆりかもめ芝浦ふ頭駅から徒歩5分、お台場海浜公園駅から徒歩15分

HP

https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/pamphlet/rainbow/(東京都港湾局)

Motoko's PICK UP

吊り橋を内側から体感!
ケーブルをピンと張って立ち上がる2つの塔と垂直の橋桁。間近で見るレインボーブリッジは迫力満点。橋桁の高さは52m、ビル20階に相当する高さを歩くのは貴重な体験で、頭上の高速道路の振動をそれなりに感じるのも首都の交通網を支える橋を歩く実感が。中に入ったからこそわかる橋のすごさをぜひ体験してみて。

❹ 台場側出口
MAP

スロープの先はレインボーブリッジの終点!

遊歩道のスロープを下り、台場側の出入り口へと進みます。次のスポットに向かって足早になりがちですが、ちょっと立ち止まって振り返ってみましょう。ループ部分を手前に吊り橋部分の全景、その奥に芝浦エリアが見えてきます。橋を歩いて渡ってきたからこそ見ることができるこのアングルは、おさんぽの記憶と記録のために、ぜひ目に焼き付けておきたいもの。出入口を通り抜けると右側に台場公園、左側にお台場海水公園を示す標識が見えます。まずは、お台場の歴史を伝える台場公園に向かいましょう。

スロープ部分で吊り橋全体を俯瞰。1.6kmの行程を振り返ろう。

台場側出入り口。スロープの左側がサウスルート、右側がノースルートに続く。

台場出口

住所

東京都港区台場1丁目地内

電話

03-5463-0223(東京港管理事務所港湾道路管理課)

休業

第3月曜 祝日の場合は翌日

時間

4月1日~10月31日9:00~21:00、11月1日~3月31日10:00~18:00 最終入場は閉場の30分前

交通

ゆりかもめお台場海浜公園駅から徒歩15分

HP

https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/pamphlet/rainbow/(東京都港湾局)

❺ 台場公園MAP

新旧の時代が重なるひとときを満喫!

約170年前の江戸時代末期、鎖国政策を続けていた日本が外国の襲来に備えて設けた台場(砲台)跡を保存する公園です。1辺が約160mの四角い公園は周囲を石垣で覆われ、中央のくぼ地に下りると点在する弾薬庫や役人の宿舎だった陣屋跡、かまどの跡が往時を彷彿とさせます。高台は芝生が広がり、松林が木陰を作る落ち着いたたたずまい。レインボーブリッジ側に回ると、橋が目の前に飛び込んできます。ベンチに腰掛けて19世紀の遺構と現代の都市建築が共存する感覚にひたって。お台場海浜公園側に移動し、2つの砲台跡を眺めた後は、ビーチと背後のビル群が織りなすお台場ならではの景観を楽しみましょう。

橋のスロープ部分を支える橋脚が迫力。松の木との取り合わせも妙味のあるレインボーブリッジの隠れたビュースポット。

11個の礎石が並ぶ陣屋跡。台場を守る役人たちがここで休憩をとっていたそう。画像提供/東京港埠頭株式会社

土手の内側に掘られた弾薬庫の跡にここが要塞だったことを実感。公園内に5ヵ所の弾薬庫が残る。画像提供/東京港埠頭株式会社

公園の土手から眺めるお台場ビーチとフジテレビ本社。心が洗われる水辺の景観をゆっくり楽しもう。

台場公園事始め ✍

昭和初期の東京人も台場に夢中になった!

台場公園は昭和3年開園。橋もなく気軽に行けない場所の公園を人々はどう見ていたのだろうか。そこで資料(「コンマーシャルガイド」昭和5年刊、国立国会図書館デジタルコレクション)を見てみたところ、「公園の設備は整わず連絡の船も不便だが新しもの好き人は船をやとって押しかける」、鯨にたとえて「東京人が眼で食う鯨」との記述も。新しもの好きはこぞって、そうでない人は遠景から。いつの時代もお台場は人々の心をつかむ場所!

台場公園全景。7つあった台場のうち第三台場が公園に整備された。手前は船着き場跡。画像提供/東京港埠頭株式会社

もう一つの現存する台場(第六台場)。上陸はできないが、レインボーブリッジのサウスルートから見わたすことができる。画像提供/東京港埠頭株式会社

台場公園

住所

港区台場1-10-1

電話

03-5531-0852(お台場海浜公園管理事務所)

休業

無休

時間

24時間(園内外灯はなし)

交通

ゆりかもめお台場海浜公園駅から徒歩15分

HP

https://www.tptc.co.jp/park/01_02

Motoko's PICK UP

スマホで読み込むだけ。大砲が画面に!
砲台は、戦闘時に大砲を置き、発射するための台座。その跡は台場公園の見どころの一つになっています。江戸時代末期、砲台は使われることなく日本は開国したのですが、令和の時代にARの技術によって大砲を復元。QRコードをスマホで読み込んで画像を表示させ、砲台に向けると大砲がセッティングされた光景が現れ、台場の歴史をリアルに感じることができます。スクリーンショット機能を使って撮影することもできます。

❻ お台場海浜公園(おだいばビーチ)MAP

ビーチのそぞろ歩きと景観を楽しむ

台場公園のプロムナードから入江沿いに緩やかな弓なりに続くのがお台場ビーチ。東京都の島嶼部・神津島から砂を運んだ人工のビーチで、公園の中央部まで約800mにわたって続きます。小さな波が寄せる水際を歩くのは解放感たっぷり。入江と台場公園の緑の背後に姿を見せるレインボーブリッジは蜃気楼のように美しく、都心からの眺めとは一味も二味も違います。砂地を歩くのに疲れたらボードウォークに移動しましょう。木々が立ち並び、日差しを避けることもできます。展望用の桟橋や水上バス乗り場がある中心部の先には釣りもできる磯浜、自由の女神像が。ビーチから約10分の距離ですが、余裕があれば近くまで行ってみたいものです。

ビーチは遊泳禁止だが、水遊びは可能。日光浴にも最適で、休日は家族連れやグループで賑わう。

隣接する歩行者専用橋を経由し、徒歩約5分の東京臨海高速鉄道りんかい線東京テレポート駅を利用することもできる。

公園中央部にある「新島のモヤイ像」。イースター島の「モアイ像」を元に、東京都新島に伝わる「もやい」(絆)の精神を込めている。

パリの自由の女神像から型を取って造られ、2000年に設置。像の高さは約11m、重さは約9t。

お台場海浜公園

住所

港区台場1-4-1

電話

03-5531-0852(お台場海浜公園管理事務所)

休業

無休

時間

24

交通

ゆりかもめお台場公園駅から徒歩3分

HP

https://www.tptc.co.jp/park/01_02

❼ お台場海浜公園駅 GOAL!MAP

お台場海浜公園中央デッキを出て道路を渡り、直進。交番前を左折すると2C・2A出口があります。連絡通路でマルエツお台場店と直結するなど利便性も高い駅です。

お台場海浜公園駅は「都市景観との連続性」が評価され、1998年に関東の駅百選に選出。

隣接する歩行者専用橋を経由し、徒歩約5分の東京臨海高速鉄道りんかい線東京テレポート駅を利用することもできる。

立ち寄りショップガイド

Ehukai Beach(カフェ)MAP

お台場海浜公園のビーチサイドにあるカフェ。テラス席でドリンクやスナック、軽食が楽しめます。ソフトクリーム400円、メロンソーダ300円、ビール400円~など。

お食事処ゆき(食べる)MAP

お台場海浜公園駅北口より徒歩1分のお食事処。ランチタイム(L.O. 11:00~14:00)は 鶏のから揚げ定食990円、ラーメンと日替わりでミニチャーハンなどごはんのセットが1130円。

からくり百貨店MAP

オリジナルの雑貨やレトロな駄菓子、東京みやげを取りそろえるショップ。お台場限定お楽しみ袋1080円、白いお台場(洋菓子)756円など会話も弾むお土産を探しにいきましょう。