大都会・東京を、寄り道しながらWaIking!!

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首都圏お散歩コース

Vol.9

目白台・関口

a9_02-1_img_5840.jpg 目白通り沿いには有名大学のキャンパスが並ぶ。 a9_image2_img_7805.jpg 東京カテドラル大聖堂敷地内にある「ルルドの洞窟」。 a9_image3_28.jpg 「肥後細川庭園」の池泉回遊式庭園に癒される。 a9_04-1_img_5894+.jpg 熊本藩細川家の歴史を垣間見れる「松聲閣」。 a9_image5_img_7852.jpg 目白通りから神田川の駒塚橋まで続く「胸突坂(むなつきざか)」は急勾配。 a9_image6_pl-999272844652.jpg 春は美しい桜並木で彩られる「江戸川公園」。

大名屋敷があった頃の面影を残す閑静な目白台・関口エリア。緑と水にあふれる景色を楽しみ、歴史に思いを馳せながらゆったりと歩く。

スタート

目白駅(JR山手線)

ゴール

江戸川橋駅(東京メトロ有楽町線)

歩行距離

約3.6km

歩行時間

約50分

コースの目安時間

約2〜3時間

コース順路

  • フォトスポット
  • 歴史がわかるスポット

このコースのレポーター

Yashio (ライター)

プロフィールへ

前半は目白通りを真っ直ぐ歩き、後半から自然の多い場所をめぐっていくコースです。途中に急勾配の坂もありますが、下りなのでご心配なく。庭園や公園は四季折々で表情が変わるので、また違う季節にも歩いてみたくなります。

コースガイド

目白通りを目白台・関口方面に進み、歴史ある教会や庭園などを歩きます。秋になるとイチョウ並木が楽しめる目白通りは広々として歩きやすい印象。かつて大名屋敷や武家屋敷が並んでいた目白台・関口は、今は高級住宅街として知られており、落ち着いた雰囲気があります。また、この辺りは斜面で台地の上下差があり「胸突坂(むなつきざか)」「幽霊坂」などの坂道で繋がっています。神田川も近く、「肥後細川庭園」や「関口芭蕉庵」には池泉回遊式庭園があり、水と緑の景色に囲まれながら歴史を感じることができるのが魅力。観光地化もされていないので、桜シーズンなど特別な時期以外ではそれほど混むことはなく、ゆっくりのんびり散策できます。

コースマップ

立ち寄りスポットガイド

❶ 目白駅 START!MAP

JR山手線JR山手線外回りで新宿駅から6分・170円。JR山手線内回りで池袋駅から2分・150円。
改札口は一つのみで、出るとすぐ前が目白通りです。駅前からは練馬行のバスが出ています。

目白駅の改札口は一つだけ。

駅前の道が目白通りになる。

❷ 目白通りを歩く

有名大学や歴史ある建築が並ぶ

目白通りは千代田区から練馬まで続く広々とした都道で、十三間道路とも呼ばれています。目白駅を出て右に進むとすぐ「学習院大学」の西門があり、そのまま通り沿いを進むと正門、中学校・高校の門が現れます。

さらに先に進むと、“BEER ONLY”と書かれたボードを発見。ここは「INKHORN BREWING」というビール醸造所兼タップルームです。自家製ビールをスタンディングでサクッと飲めるのが魅力。早い時間から開店しているので、散歩の途中にちょっと寄ってみるのもおすすめです。

駅のすぐそばに「学習院大学がある。

醸造とバーを兼ねた「INKHORN BREWING」。

INKHORN BREWING

住所

東京都豊島区目白2-2-2 1F

HP

https://inkhorn.jp/ja

その先の千登世橋は、目白通りと明治通りの立体交差で目白台地と関口台地を繋ぐ橋。優れた土木技術により造られており「東京都の著名橋」の一つにも数えられています。橋の下には明治通りが見えます。

千登世橋は東京初の立体交差橋。

千登世橋から見下ろすと明治通りが。

その先を進むと大正時代の建物がそのまま残る、趣たっぷりの「鳳山(ほうざん)酒店」があります。

さらに先に行くと「日本女子大学」のキャンパスが現れます。正門の右側には文京区指定有形文化財の「成瀬(なるせ)記念講堂」の白い建物があり、外からも見ることができます。

目白通りでひときわ目を引く風情ある建物「鳳山酒店」。

モダンな外観の「成瀬(なるせ)記念講堂」。

その先にある「文京区立目白台運動公園」は区内最大の面積を有した公園で、入口すぐに水景が楽しめる芝生広場があるほか、多目的運動施設、ドッグランなどが整備されています。トイレやベンチを利用できるので、ここで一息入れても。公園出入口から、次の地点「東京カテドラル聖マリア大聖堂」の鐘塔が見えます。

水景色が楽しめる目白運動公園の「噴水池」。

「多目的広場」では、野球やサッカーができる。

❸ 東京カテドラル聖マリア大聖堂MAP

静かな時間が流れる、美しい教会

1899年に創設された「聖母仏語学校」の付属聖堂から始まり、1920年に東京カテドラル聖堂となりました。当時は木造ゴシック式の聖堂でしたが、1945年の東京大空襲で焼失し、1964年に建築家・丹下健三の設計で現在の大聖堂が再建されました。外装はステンレス張りで、内部には柱がなく、俯瞰で見ると天井が大きな十字架の形になっているのが特徴です。教会内はミサが行われている時などを除き自由に見学できます(但し、撮影は禁止)。また、敷地内には祈りの場であるフランスの「ルルドの洞窟」が再現されています。

ステンレスの外装が美しく輝く大聖堂。

洞窟前のベンチに座り祈ることができる。

東京カテドラル聖マリア大聖堂

住所

東京都文京区関口3-16-15

電話

03-3941-3029

時間

9:00〜17:00 ※日曜8:00〜14:00頃はミサが行われているため見学不可

交通

東京メトロ江戸川橋駅1bから徒歩15分

HP

https://catholic-sekiguchi.jp/

❹ 肥後細川庭園(ひごほそかわていえん)
MAP

立体的眺望が楽しめる池泉回遊式庭園

かつて熊本藩主・細川家の下屋敷だった所にある池泉回遊式庭園です。起伏のある地形を活かして造られているため、立体的な眺望が楽しめます。樹林地の遊歩道は、都会にいながら自然豊かな山の小道を歩いているような気分になれますが、急な坂や階段も多いので足元に気をつけて。庭園内には所々ベンチが設置され、座ってのんびりと読書などを楽しむ人の姿もあり、皆の憩いの場となっています。

あふれる自然に癒される庭園。

池には、台地の湧水が取り入れられている。

松聲閣(しょうせいかく)
MAP

畳部屋の展望所から庭園を眺めることができる

庭園内に建つ松聲閣(しょうせいかく)は、明治時代に細川家の学問所として使用され、大正時代には細川家の住居にもなっていました。2016年にリニューアルオープンした現建物は、原型を重視して整備が行われており、元々使われていた木材やランプシェードなどが再利用されています。現在、1階は集会室(有料、要予約)、2階は見学自由の展望所になっています。

かつては細川家の学問所だった「松聲閣」。

2階の展望所は畳部屋となっている。

肥後細川庭園

住所

東京都文京区目白台1-1-22

電話

03-3941-2010

休業

12月28日〜1月4日

時間

2月〜10月9:00〜17:00(最終入園16:30)、11月〜1月9:00〜14:30(最終入園14:00)

料金

無料

交通

東京メトロ江戸川橋駅1a出口から徒歩15分、東京メトロ早稲田駅3a出口から徒歩15分、都電荒川線早稲田駅から徒歩5分

HP

https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/midori/kuritukouen/kouen/higohosokawa.html

永青文庫(えいせいぶんこ)MAP

細川家伝来の美術工芸品などを公開

肥後細川庭園に隣接する美術館で、江戸時代以前から細川家に伝わる歴史資料や美術工芸品などを収蔵しています。細川家のコレクションには国宝や重要文化財もあり、特に日本有数の美術コレクターとして知られる16代・護立(もりたつ)は多くの近代日本画を収集しました。毎回テーマを設けて展覧会を開催し、多岐にわたるコレクションを紹介しています。詳細は公式HPにて確認を。

庭園に隣接する「永青文庫」への入口。

建物は、かつて旧細川公爵家の事務所に使用されていた。

永青文庫

住所

東京都文京区目白台1-1-1

電話

03-3941-0850

休業

月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替期間、年末年始
※臨時休館、開館時間短縮の場合あり。最新情報は公式HPで要確認

時間

10:00〜16:30(最終入館16:00)

料金

大人1000円、シニア(70歳以上)800円、高・大学生500円、中学生以下無料

交通

東京メトロ江戸川橋駅1a出口から徒歩15分、東京メトロ早稲田駅3a出口から徒歩15分、都電荒川線早稲田駅から徒歩10分

HP

https://www.eiseibunko.com/

❺ 関口芭蕉庵(せきぐちばしょうあん)
MAP

かつて松尾芭蕉が暮らした地

俳人の松尾芭蕉(まつおばしょう)が1677年から3年間生活した場所です。当時、芭蕉は神田川上水の改修工事に携わっており、この場にあった庵に住んでいましたが、それが後に「芭蕉庵」と呼ばれるようになりました。ここでは、湧水池をメインにした庭園や数々の句碑を見ることができます。現在の建物は戦後に建てられたものですが、庭には作庭された当時の自然石が用いられるなど明治時代の佇まいが残されています。

芭蕉庵には胸突坂側の入口から入る。

池を中心にした庭園は野趣に富んでいるのが魅力。

関口芭蕉庵

住所

文京区関口2-11-3

電話

03-3941-1145

休業

月・火曜日、年末年始、夏季休業 ※月毎に不定休あり

時間

10:00〜16:00

料金

無料

交通

東京メトロ江戸川橋駅1a出口から徒歩15分、東京メトロ早稲田駅3a出口から徒歩15分

HP

https://www.oto-no-ha.jp/publics/index/236/

Yashio’s PICK UP

感動の絶景体験「東京雲海」
「関口芭蕉庵(せきぐちばしょうあん)」に隣接する「ホテル椿山荘東京」では、霧で庭園を演出する「東京雲海」が人気。まさしくここでしか見ることができない壮大で幻想的な景色は多くの人たちから絶賛され、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイも日本でのお気にりの場所として紹介しています。演出は四季折々で変わり、ただ今、“桜”と“雲海”と“光”の饗宴「夜桜雲海」が楽しめます(4月14日まで)。なお、庭園へは宿泊やレストラン、スパなどホテル利用者のみ入場可能。詳しくは公式HPでチェックを。

ホテル椿山荘東京「東京雲海」

住所

東京都文京区関口2-10-8

電話

03-3943-1111(代表)

HP

https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/unkai_lightup/?doing_wp_cron=1709404333.6827349662780761718750

❻ 江戸川公園MAP

神田川沿いに広がる公園

関口台地の南斜面の神田川沿いにある公園で、東西に細長く広がっているのが特徴です。川沿いは桜並木となっており、花が咲く頃は多くの人で賑わいます。園内にはテラスや石の広場が設けられ、ベンチに座ってゆっくりと景色を眺めることができます。また、神田上水取り入れ口に使用されていた大洗堰(おおあらいぜき)を復原した石組みの池も見どころのひとつ。当時使用されていた石柱も残され、歴史を感じることができます。

神田川沿いに細長く広がっている。

ベンチに座って神田川の風景を眺められるテラス。

大洗堰(おおあらいぜき)を復元した池には当時の石柱も使用。

春になると神田川沿いが桜並木で彩られる。

江戸川公園

住所

文京区関口2-1

電話

03-5803-1252(みどり公園課)

交通

東京メトロ江戸川橋駅1a出口から徒歩3分

HP

https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/midori/kuritukouen/kouen/edogawa.html

❼ 江戸川橋駅 GOAL!MAP

東京メトロ有楽町線で有楽町から12分・180円、池袋から6分・180円。
江戸川公園を抜けると駅はすぐそこ。新目白通りと音羽通りが交差する場所に江戸川橋駅1a口があります。

江戸川公園を抜けると、すぐに駅の看板が見える。

出入口は新目白通りと音羽通りの交差点にある。

立ち寄りショップガイド

目白志むらMAP

目白駅近くにある老舗の和菓子店で、北海道産虎豆を使った「九十九餅」やふっくら炊き上げた「赤飯」が有名。併設している喫茶室では軽食や甘味が楽しめ、特に「かき氷」が大人気です。

関口フランスパン本店MAP

1888年の創業当時から作られているフランスパンが定番商品。併設されたカフェではクラブハウスサンドやフレンチトースト、スープなどのイートインメニューや店内で購入したパンを楽しめます。

民芸だいよしMAP

明治時代創業の老舗畳店がやっているお店で、い草や畳の縁を使用した小物を扱っています。畳の縁で作ったポーチや財布、アクセサリーは小粋でプレゼントにもおすすめです。