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東京国立博物館で1月21日から特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」。2026年の開創1150年に先立って、優れた寺宝が東京で初の大規模展示へ。抽選で展覧会チケットを読者プレゼント!

2025.1.14

大覚寺は、京都西北の嵯峨(さが)の地にあります。平安時代初期、嵯峨天皇(786~842年)はこの地に離宮・嵯峨院を造営し、その後、貞観18(876)年に皇女・正子内親王の願いにより寺に改められ、大覚寺が開創されました。令和8(2026)年、寺は開創1150年を迎えますが、それに先立って、2025年新春に東京国立博物館で開催される開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」において、優れた寺宝の数々が一挙に公開されます。寺内の中央に位置する宸殿(しんでん)の内部を飾る襖絵・障子絵などの障壁画から120面以上が展示されるほか、歴代天皇の書や、明円作「五大明王像」など、密教美術の名品も公開。大覚寺に伝わる寺宝が、寺外でこれほど大規模に公開されるのは初のことです。

華やかな障壁画123面が、東博 平成館に大集合!

本展の最大の見どころは、何と言っても襖絵・障子絵などの障壁画です。大覚寺には、寺内の中央に位置する宸殿(しんでん)や宸殿北西側に位置する正寝殿の内部を飾る240面におよぶ障壁画が伝来しており、現在一括して重要文化財に指定されています。宸殿は、元和6(1620)年に後水尾天皇に入内した和子(まさこ)(東福門院)の女御御所を、大覚寺に移築したものと伝えられています。正寝殿(しょうしんでん)は、さらに遡った安土桃山時代の遺構と考えられています。これらの障壁画の多くを手掛けたのは、安土桃山~江戸時代を代表する画家・狩野山楽(1559-1635)と、江戸時代中期に京都で活躍した渡辺始興(1683-1755)です。現在、寺の障壁画は14カ年に渡る大修理の途中ですが、本展では修理を終えた物を中心に、前期展示(100面)と後期展示(102面)で併せて123面が展示されます。また寺では通常非公開の「正寝殿・御冠の間(おかんむりのま)」が、展示室に再現されるのも見逃せません。

宸殿。安土桃山~江戸時代に制作された障壁画が飾られている。

重要文化財 牡丹図(部分) 狩野山楽筆 江戸時代・17世紀 京都・大覚寺蔵/通期展示 第4章展示。

重要文化財 松鷹図(部分) 狩野山楽筆 安土桃山~江戸時代・16~17世紀 京都・大覚寺蔵/前期展示 第4章展示。

重要文化財 紅白梅図(部分) 狩野山楽筆 江戸時代・17世紀 京都・大覚寺蔵/通期展示 第4章展示。

離宮・嵯峨院から嵯峨御所へ、時代別に展示を辿ろう!

本展は、大覚寺の宝物を、4つの時代に分け4章構成で展示しています。各章の展示を順に見ていけば、大覚寺の由来や歴史も自然に理解できます。
第1章は「嵯峨天皇と空海-離宮嵯峨院から大覚寺へ」。約1200年前、嵯峨天皇の離宮・嵯峨院が造営されたのが大覚寺の始まりでした。天皇は、疫病の大流行を受け、空海(弘法大師)の勧めで離宮内に持仏堂を設け、五大明王像(現存せず)を設置しました。この章では、嵯峨院や初期の大覚寺の様子を示す寺宝が紹介されます。
第2章は「大覚寺中興の祖・後宇多法皇-「嵯峨御所」のはじまり」。後宇多法皇(1267-1324)は、真言密教に帰依して伽藍整備を進め、ここに仙洞御所を新造したため、大覚寺は嵯峨御所とも呼ばれました。この章では、後宇多法皇の事績を紹介します。
第3章は「歴代天皇と宮廷文化」。火災や応仁の乱などにより、大覚寺は、ほとんどの堂宇を焼失するなど苦難の時代へ。この章では、南北朝時代以降の大覚寺を支えた歴代天皇や門跡の事績と、それによりもたらされた宮廷文化を紹介します。
第4章「女御御所の襖絵-正寝殿と宸殿」は、前節でご紹介しました。展示の最終章で、障壁画群による壮大で華麗な空間を体感します。
本展のPR大使・音声ガイドナビゲーターを務めるのは京都府出身の俳優・吉岡里帆さん。吉岡さんのやさしい声を聴きながら展示を巡るのもおすすめです。

重要文化財 五大明王像 明円作 平安時代・安元3年(1177) 京都・大覚寺蔵/通期展示 第1章展示。 平安時代後期の仏像の最高傑作の一つ。不動明王を中心に五体の明王から成る。

重要文化財 後宇多天皇像 鎌倉時代・14世紀 京都・大覚寺蔵/前期展示 大覚寺で院政を敷いたため「大覚寺殿」と称された。これは出家前の肖像。第2章展示。

国宝 後宇多天皇宸翰 御手印遺告(部分) 後宇多天皇筆 鎌倉時代・14世紀 京都・大覚寺蔵/後期展示 第2章展示。後宇多法皇が大覚寺の興隆を願って崩御前に記した21カ条の定め。

重要文化財 太刀 銘 □忠(名物 薄緑〈膝丸〉) 鎌倉時代・13世紀 京都・大覚寺蔵/通期展示 第3章展示。源満仲、頼光、義経など、清和源氏に代々継承された「薄緑」および「膝丸」の伝承を持つ太刀。

<読者プレゼント>:応募は終了いたしました。

抽選で展覧会チケット5組10名様にプレゼントいたします。
メールタイトルに「大覚寺展チケット」、
お名前、郵便番号、住所を明記の上、1月24日(金曜)までに下記アドレスまでメールにてご応募ください。
TOKYO WALKING:tokyowalking@cannon.co.jp

当選者の発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。

開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」

会期

2025年1月21日(火)~3月16日(日)
※会期中、一部作品の展示替えを行います。
前期展示:1月21日(火)~2月16日(日)/ 後期展示:2月18日(火)~3月16日(日)

場所

東京国立博物館 平成館 特別展示室 
(東京都台東区上野公園13-9)MAP

開館時間

9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで

料金

一般2100円、大学生1300円、高校生900円、中学生以下、障害者とその介護者1名は無料

お問合せ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

交通

JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分

HP

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/daikakuji2025/

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