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静嘉堂@丸の内で開催中の【絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ】展は、国宝・重文・名品が揃う入門展。親子で謎解きクイズにもチャレンジしよう。抽選で展覧会チケットを読者プレゼント!

2025.7.15

東京丸の内の明治生命館1階にある静嘉堂文庫美術館では、「絵画入門  よくわかる神仏と人物のフシギ」展を開催中です。古美術のなかの神さま、仏さま、そして人の姿に注目する絵画の入門展で、やまと絵に描かれた高貴な人々、仏画や垂迹画(すいじゃくが)に表された神仏、禅宗に関係した人々を中心に愛好された仏教や道教にまつわる人物を描いた道釈画(どうしゃくが)などがとりあげられています。 展示は3章構成になっており、神仏と人物が表されるときの約束事や背景にあるストーリーを紐解きながら、古美術の見方をわかりやすく教えてくれます。

高貴な人の姿はどのように表現されてきたか?

展覧会は、入口を入ってホワイエの右側、Gallery1の「第一章 やまと絵と高貴な人の姿」から始まります。ここでは、絵画の中で高貴な人々がどのように表現されてきたのかを紹介しています。最初の展示は「住吉物語絵巻」に見る、貴族の顔のテンプレート「引目鉤鼻(ひきめかぎばな)」。これは、目を細い線で引き、鼻を「く」の字の鉤形に表す平安時代に生まれた技法で、「高貴な人」を表す記号のようなものだそう。古書に描かれた姫君たちの顔が皆同じように見えるのは、この顔を描くルールによるものだったと合点がいきました。
その後、院政期には、人物の面貌をリアルに描く似絵(にせえ)が登場します。これは、細い線を引き重ねて、輪郭や目鼻を形作り、対象人物の特徴をとらえる手法です。「大内図屏風」左隻(承安五節絵隻)は似絵の絵巻物がもとになった屏風で、絵の中の公卿たちがそれぞれ違う顔で描かれています。
この屛風には、高倉天皇がお出ましになる場面が描かれていますが、なんと、清涼殿に植えられた竹によってその姿が隠されています。伝統的に絵巻物では、天皇の姿を隠すという表現が用いられていたそうです。

「住吉物語絵巻」 部分 (16~17世紀)に描かれた姫君たち。「引目鉤鼻(ひきめかぎばな)」の顔がよくわかる。

「業兼本三十六歌仙絵 源公忠」部分(13世紀)。似絵風の個性的な面貌表現が用いられている。

「大内図屏風」左隻(承安五節絵隻)江戸時代(17~18世紀)静嘉堂文庫美術館蔵 後期展示。それぞれ違う公卿たちの顔と、天皇の居場所に注目!

垂迹画で、神さまと仏さまの関係を理解しよう

ホワイエを入って正面のGallery2は「第二章 神さまと仏さまの姿」の展示です。必見は、仏が神の姿を借りて人々を救うために現れたという本地垂迹思想に基づいて描かれた垂迹画と呼ばれる絵画です。前期展示では「春日本迹曼荼羅」、後期展示では「春日宮曼荼羅」が出展されます。雲に乗った仏さまが、変身した神さまとセットで描かれている絵を見ると、10世紀以上も前から、神と仏を表裏一体と考えてきた日本人の宗教観がよくわかります。
この章では、その偉業により信仰の対象となった人々の絵画も展示されています。天神として神格化されている菅原道真、大織冠という最高位を授与された藤原鎌足、推古天皇の摂政として活躍し日本に仏教を広めた聖徳太子などです。「聖徳太子絵伝」は、聖徳太子の生涯を伝記に基づいて描いたもので、前期には前半生を描いた第一幅と第二幅、後期には後半生を描いた第三幅と第四幅が展示されます。

重要文化財 「春日本迹曼荼羅」鎌倉時代(14世紀)前期展示。

重要美術品 「春日宮曼荼羅」 南北朝時代(14世紀) 後期展示。

重要文化財 「聖徳太子絵伝」第一幅 鎌倉時代(14世紀)前期展示。

上)「聖徳太子絵伝」第一幅より2歳。お釈迦様がなくなった日に、東に向かって南無仏を唱えた。下)「聖徳太子絵伝」第一幅より11歳。一緒に住んでいた36人の子供の話を聞き分け、空を飛んだ。

仙人、羅漢、観音、故事上の人物を描いた絵画の展示

ホワイエ左側の展示室Gallery3&4は最終章「第3章 道釈画と故事人物画」のコーナー。道釈画は、主に禅宗の世界で愛好された神仙や羅漢、観音などを描いた絵のこと。また故事人物画は、昔の有名な出来事や歴史上の人物のエピソードを描いた作品のことです。
禅機図は、禅宗において悟りを得るきっかけとなる出来事を描いた作品のことで、国宝「禅機図断簡 智常禅師図」は、樹下に座る老僧、智常(ちじょう)のもとに、張水部(ちょうすいぶ)が教えを請いに訪れるところを描いたものです。
観音菩薩は、インドの南海岸にある補陀落山に住む仏で、『法華経』普門品(ふもんぽん)という経典では、三十三の異なる姿に変身し、人々を救うと説かれています。前期展示では、観音に会いにきた善財童子(ぜんざいどうじ)という名の男の子も描かれている「観音図」(14~15世紀)、後期展示では、禅宗において特に大切にされてきた白衣観音が描かれた「白衣観音図」(16世紀)が展示されます。

国宝 因陀羅筆・楚石梵琦題詩「禅機図断簡 智常禅師図」 元時代(14世紀) 前期展示

「観音図」 明時代(14~15世紀)部分 前期展示。左下にいるのが善財童子。

「羅漢図」 元時代(14世紀) 部分 前期展示。羅漢は、釈迦の弟子で、厳しい修行によって悟りを開いた聖者のこと。最も有名な羅漢は、達磨大師。

キャラクターによる解説や謎解きクイズで、親子でも楽しめる入門展!

本展では、霊照女(れいしょうにょ)ちゃんと聖徳太子くんというペアキャラクターがガイド役として登場し、すべての展示作品を、小学生でも理解できる親しみやすい話し言葉で解説してくれます。ともすれば難解になりがちな古美術の蘊蓄を、キャラクターがアニメ図鑑の感覚で紐解いてくれるのも大きな魅力です。
「謎解きワークシート」や「親子で楽しむギャラリートーク」など、親子で楽しく鑑賞できる企画も用意されていて、子どもたちの夏休みの自由研究のヒントもありそうです。
本展を鑑賞し、日本人が神仏や仏教にまつわる人々のことを、絵を通じて理解するよい契機となる展覧会だと感じました。前期展示と後期展示では、ほぼ全点の作品が入れ替わるとのこと。今回は前期を鑑賞したので、ぜひ後期にも足を運んでみようと思いました。

キャラクターの霊照女(れいしょうにょ)ちゃんと聖徳太子くん。

展示室では「謎解きワークシート」で「神仏と人物」の謎に挑戦できる。

<読者プレゼント>

抽選で展覧会チケットを、2組4名様にプレゼントいたします。
メールタイトルに「静嘉堂チケット」、
お名前、郵便番号、住所を明記の上、8月1日(金)までに下記アドレスまでメールにてご応募ください。

TOKYO WALKING:tokyowalking@cannon.co.jp

当選者の発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。

絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ

会期

2025 年7月5 日(土)~ 9月23 日(火・祝)
前 期7月5日(土)~ 8月11 日(月・祝)
後 期8月13 日(水)~ 9月23 日(火・祝)

場所

静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1 階MAP

開館時間

10:00~17:00 ※入館は閉館の30 分前まで
※第4水曜日は20時まで、9月19日(金)・20日(土)は19時まで

休館日

月曜日(7月21 日、8月11 日、9月15 日、22 日は開館)、7 月22 日(火)、8 月12 日(火)、9 月16 日(火)

料金

一般1500 円 大高生1000 円 中学生以下無料

お問合せ

TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)

HP

https://www.seikado.or.jp/

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