たまごサンド

「たまごサンド」といえば、日本では、お母さんが、ランチやお弁当に作ってくれた思い出がある人は多いでしょう。家庭で簡単に作れる代表的な軽食メニューですが、最近は独自のたまごサンドを開発し提供する飲食店も増えています。カフェ、レストラン、パン屋、和食屋など、異なる業態のお店から、東京の絶品たまごサンドを厳選しご紹介します。

バンズやベーグル、食パンに卵を具として挟むサンドイッチは、イギリスやアメリカの各地で朝食に食べられてきました。挟む卵は、目玉焼きやスクランブルエッグ、スライスしたゆで卵など。朝食のおかずをパンと一緒に食べてしまう感覚です。パンにバターやマーガリンを塗り、ベーコンやチーズ、レタス、アボカドなどと一緒に挟みます。マクドナルドのエッグマックマフィンもその一つ。マフィンの上にポーチドエッグを乗せるエッグベネディクトは、日本でもすっかり人気が定着しましたが、これも朝食にぴったりの卵とパンのコラボメニューです。

ゆで卵をつぶしてマヨネーズであえた「卵サラダ」を挟む食べ方は、「たまごサンド」の王道で、アメリカでも定番です。日本の家庭で昔から作られてきた「たまごサンド」も、これが圧倒的に多いでしょう。ゆで卵をつぶす、または刻んで、塩こしょうし、マヨネーズであえ、パンに挟みます。ゆで加減、刻み方の大小、パンにバターやマーガリンを塗る、マスタードを加える、など、それぞれの家庭での作り方もさまざまです。食パンやコッペパンに、たっぷり挟んだものを、手に持って食べます。

日本の飲食業界では、近頃、「たまごサンド」がちょっとしたブームです。挟む卵の調理形態は、しっとりとした厚焼き玉子、とろとろのオムレツ、絶妙な半熟ゆで卵など、いろいろです。得意分野を生かした新型たまごサンドを開発・提供して人気をよび有名になる店がある一方で、昔ながらの卵サラダのサンドイッチを守り続ける古い喫茶店もあり、こちらにも根強いファンが絶えません。東京には、家庭ではその味を再現するのはなかなか難しい、プロフェッショナルなたまごサンドを提供する名店が揃います。パンや卵に妥協を許さない絶品たまごサンドは、行列、品切れは覚悟して味わいたいものです。

蒸気で焼くことで水分と風味を残し、耳まで軟らかくしっとりもちもちの食パンが人気の店。国産100％の小麦を使い、乳化剤、着色料、香料、保存料などの添加物は一切使わず、時間と手間をかけて作っています。オフィス街なのでサンドイッチとしても楽しんでもらおうと作ったのがCHEESE OMLETTE SAND。デンマークのシュレッドチーズが香るとろとろのオムレツはときに「飲む」と表現されるほど。昼には売り切れることが多く、ホームーページからの予約がおすすめです。